研究テーマ
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研究課題
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種々の有痛性腫瘍病変への放射線治療の疼痛緩和効果を調べる包括的研究(倫理)
- 研究の目的と意義
- 痛みの原因となる悪性病変には、癌または肉腫の原発巣・リンパ節転移・遠隔転移(骨転移・皮膚転移など)・血液疾患等、多くの種類があります。経験的に疼痛緩和効果のある治療と知られており実地臨床として行われているものの、その有効性・生活に与える影響について、質の高い研究は未だ少ない状況です。治療効果、生活の質への影響、有害事象を前向きに評価し、緩和医療における放射線治療の位置づけを確立する必要があります。
- 研究の対象
- 有痛性腫瘍病変を持ち、これに対する放射線治療を予定している患者様です。腫瘍病変の種類には特に制限はなく、疼痛の原因となる病変への放射線治療を予定する患者様は本研究の対象となります。
- 研究の方法
- 放射線治療の開始前・後に以下の項目について医師あるいは看護師がお話を伺い情報を得ます。Brief Pain Inventory(Short Form)簡易疼痛調査用紙(縮小版)の日本語版、鎮痛薬の種類と量についてです。放射線治療後は1、2、3ヶ月後、さらにその後は不定期に同様の情報を得ます。本研究は多施設共同臨床試験であり、参加施設は熊本大学医学部附属病院、熊本医療センター、人吉医療センターです。
- 研究への参加と個人情報の保護について
- 本研究への参加を拒否されても何ら不利益は生じません。なお、施設外の研究者に生存および再発などに関する調査協力を依頼する場合には、暗号化や使用後のデータ削除などを確実に行います。プライバシーの保護および人権保護には最善を尽くします。
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