ごあいさつ

職種間のコミュニケーションによる、
高度なチーム医療の実践

熊本大学大学院
放射線治療医学 教授
大屋夏生
熊本大学放射線治療医学分野・放射線治療科は、平成16年10月に設立されました。それから現在に至る十数年間、癌罹患率の増加、集学的治療の普及、低侵襲な治療法への期待、治療後QOLに対する関心などの要因により、放射線治療の役割は増大の一途をたどっています。
熊本大学放射線治療科においても、新規放射線治療患者数は、この十年で60%以上増加しています。当科では、このように増大するニーズに伴い、治療機器、スタッフ、安全管理体制を充実させ、患者さんおよび他診療科の信頼にしっかり応えられるよう、最先端の放射線治療ユニットを築き上げ、今後も切れ目のないブラッシュアップを継続していきます。当科の特色の一つは、強度変調放射線治療(IMRT/VMAT)、定位放射線治療(SRT)、四次元放射線治療(4DRT)、画像誘導放射線治療(IGRT)などの高精度放射線治療をいち早く導入してきたことです。これらの新しい照射法は、「癌に厳しく人に優しい」という、放射線治療が本来持っている特徴を最大限に活かす治療技術です。できるだけ多くの患者さんに、最も有効な治療が提供できるように、高精度放射線治療の開発と臨床応用に取り組んでいます。放射線治療部門では、様々な医療スタッフがそれぞれの専門性を発揮して、一人一人の患者さんの治療にあたっています。職種間のコミュニケーションによる、高度なチーム医療の実践も当科の特色です。放射線治療専門医、認定看護師、認定放射線技師、医療物理士などの綿密な連携を通して、安全かつ有効な放射線治療を実現しています。今後もスタッフの育成、技術開発、臨床研究、地域医療への貢献、そしてすべての患者さんによりよい放射線治療を安心して受けていただけることを目指して、様々な課題に取り組んでいきたいと思います。これからも、熊本大学放射線治療医学分野・放射線治療科へのご支援をよろしくお願いいたします。

熊本大学放射線治療科
スタッフ一同

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