研究テーマ
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研究課題
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頭頸部腫瘍に対する QUAD shot を用いた姑息的放射線治療に関する研究(倫理)
- 研究の目的と意義
- 遠隔転移のない頭頸部腫瘍に対する初期治療は手術または60 Gy以上の放射線治療が一般的です。しかし、そのような根治的治療の適応外となる症例があり、その場合の標準治療は確立されておらず、Best supportive care (BSC) か姑息的寡分割照射が選択されていると考えられます。近年、QUAD shot を用いた姑息的治療に関する有用性の報告があがっています。これらの報告は主に理学所見による標的体積設定に基づいた2次元放射線治療の時代に行われたものです。現在普及している3次元原体放射線治療 (3D-CRT) や強度変調放射線治療 (IMRT) は2次元放射線治療に比べてリスク臓器への線量低減が可能になっており、診断技術の向上によるより正確な標的体積設定と組み合わせることによって治療効果の向上と有害事象の軽減が期待できるものと考えられます。これらの背景から、頭頸部癌に対する緩和的放射線治療における IMRT を用いた QUAD shot の有用性を評価します。
- 研究の対象
- 対象は平成30年1月から平成31年7月末に当院で QUAD shot を受けられた頭頸部腫瘍の患者様約40名です。
- 方法
- 診療録や検査データ、放射線治療計画などの情報をもとに以下の項目について評価を行います。
➢ 腫瘍の縮小効果
➢ 症状の改善の有無
➢ 全生存期間
➢ 無増悪生存期間
➢ 有害事象
➢ 治療完遂割合
- 研究への参加と個人情報の保護について
- 本研究への参加を拒否されても何ら不利益は生じません。プライバシーの保護および人権保護には最善を尽くします。
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